カトミブログ/札幌⇆東京カメラマン/photographer KATOMI

カトミです!札幌と東京で活動しています!STUDIOEYE所属

ポジティブシンキング

先日、バイト先のカフェで失敗してしまった。
お客さんに少しコーヒーをかけてしまった。


席についてコーヒーを飲んでいるお客さんに
待たせていたケーキを届ける時、
私が片手に持っていた紙ナプキンが
コーヒーカップに飛んで入ってしまい、
コーヒーが男性のお客さんのズボンに跳ねてしまった。


『少しコーヒーをかけてしまった』と書いたけれど、
実際、状況としては派手にやらかしたかもしれない。


現場では冷静に対処したつもりだったけど、
今考えると事故直後は多少あわてていただろうし、
気持ちはげんなりしていた。
ドラマやマンガでみたことあるな、このシチュエーション。。。
と思いながら。
まさか自分がコレをやってしまうとは。。。


対処後、すぐに店長に一応報告した。
店長はすぐに理解してくれて
紙ナプキンがドボンしたコーヒーを煎れ直すように指示してくれた。
(お客さんはそのコーヒーをまだ飲み続けていたっっっっ)
店長に言われてから、「そうだよなあ!汗」
またすぐ謝って、新しいコーヒーを出しに行った。


食事を終えたお客さんが店を出ようとする時、
必死でもう一度謝り、
「どうか、また宜しくお願いいたします!」
と見送った。
お客さんは、「いえいえ、どうも。」と、笑顔で帰ってくれた。


失敗は失敗。
けど、この失敗の中でも、自分は恵まれていたんだ!と、
必死で自分を勇気づけていた。
そのとき自分が思っていたことは以下。


1.
昼間の、わりかしお客さんの少ない時間だったので、
すぐにコーヒーを煎れ直してあげることが出来た。


2.
そのお客さんは、時間のゆとりがある方のようだった。
私が派手にぶちまけた後も、
しばらくゆっくりくつろいでいってくれた。
その様子を見守れただけで、ほっとした。


3,
男性だった。もしお客さんが女性で、ドレスやワンピースでも汚してしまったらこれまた手強い。。。
また、シミを気にしない性格の方だったのかもしれない。
ちょっと私と似てるかな。


4.
ぶちぎれて帰ってしまう人ではなかった。
私もしばらく様子を伺うことができたし、見送ることもできた。


5.
火傷をさせてしまったり、
携帯電話や財布などに
コーヒーをぶちまける様なことに
ならなくて良かった。


困ったり落ち込みそうなときは、
逆に「恵まれているんだ。。。」
という方向に考える。


お店は最近出来たけど、
いまいちまだ話題性は無い。
「お洒落で誰もが寄りつく」
と言うわけではない自営業の店。
けど、店長をはじめ、
非常に人情のあるローカルなお店。


ドジっ子ちゃんのいるお店だけど、しっかり対応していたし、
とにかく一生懸命で、お客さん、地域密着型カフェかな?
とでも思っていただけたら有り難い。


そして、もしあの男性が帰ってから、
誰かに店の話題をするとしたら、


男性 「あの新しくできた店いってきたわ〜。」
相手 「どうだった?」
男性 「フツ〜の自営業のみせ〜。」
相手 「へえ〜。」


というより、
男性 「あの店行ってきたわ〜。」
相手 「どうだった?」
男性 「コーヒーかけられちゃってさ〜笑」
相手 「え!本当に?笑」


と、彼の私生活での
ちょっとした話のネタの盛り上がりに。。。
また、大げさに言えば、
平凡な生活の中の
ちょっとした変化として
大いに貢献出来ていれば嬉しい。


男性は本当のところ
どう思っていたのかは分からないけど、
そこまで印象悪い話になっていなければ、
「相手」も、もしかしたら
『地域密着型カフェ』を試しに来てくれるかもしれない。


男性があまりにも平穏にしていてくれたので、
現場が落ち着いたと私はすっかり安心してしまい、
店長に言われるまで、
コーヒーを煎れ直すことに全く頭になかった私。


いかに自分が未熟であるか、ということに気づけた私。


けど、決してへこまず、その後も全力で男性と向き合った。


そんな一日。