カトミブログ/札幌⇆東京カメラマン/photographer KATOMI

カトミです!札幌と東京で活動しています!STUDIOEYE所属

フィルム写真は

味があると言われるけれど、

私のフィルムでの写真の上がりは、

今の若い子達の持っているフィルム写真へのイメージとは少し違う。

 

 

フィルムでとったデフォルトのプリントは、結構、現実そのまんまな世界。です。

むしろ自分の目で見たイメージのほうが綺麗かも。。。

 

 

フィルムをつめたカメラで撮ったからもっとこうなるのかな?!なんて憧れ通りではなかったり。

 

 

もちろん、ばっちり撮れて、

使いこなしている人のフィルムで撮影した写真、作品や仕事は綺麗よ。

 

 

インスタでフィルム写真がアップされていたり、

アプリでも本当のフィルム風とは言い切れない、想像上でのフィルム風加工が出回りすぎていたり、この世界観がフィルムの世界まるまんまなのか!!!、、、と思い込んでしまったり、、、

 

 

これはいつまで世の中放っておくのだろうか、、、、と、密かに思っている。

カトミは40歳カメラマンで、少なくとも私より上のカメラマンは、インスタがでてきて、「インスタ風でお願いします」というご要望に、まず、、、、やれやれ、、、、。。。続いて「フィルム風」いう表現が出てきてやれやれやれ、、、と思っている方も多いはず。。。

そして、もはや、その表現をドまじめに突っ込むことさえ諦めている方も多いはず|( ̄3 ̄)|

 

フィルムを使えば雰囲気がある写真が撮れる

と、思われている。(雰囲気とは、、、どんな雰囲気ですか、、、)

 

フィルム撮影自体や、ネガカラーフィルム撮影、カラーポジフィルム、カラーフィルムプリント、モノクロフィルム現像andプリント経験をさせて頂いた私が思うに、

最近の多くの方がイメージするフィルム風写真は、ネガやポジをプリントするときにさらに印画紙への露光のときに調整して仕上げた写真のイメージが多いのではないかと思う。

ただ、物理的にカメラを使ってフィルムに露光させて現像andプリントまわして1枚のプリントにで会うという工程や流れは、若い子にはいい経験かと思う。

デジタルカメラもフィルムカメラと基本的には原理が同じだから、デジタルカメラはマジックの道具やファンタジーのアイテム、または近年の技術の発展による新アイテムではなく、物理的な構造により、ちゃんと自分で写真を撮ったんだ!というように、フィルムカメラ撮影を経験して、デジタルカメラの構造も同じなんだと、再認識してもらえたり、カメラオブスキュラの構造の感動を味わってもらえるのは、よしよし◎

(もう少しいろいろ低価格で出来るといいんだけどね、、、ちょっと最近、色々高いよね😭)

 

そのフィルムプリントの際、露光の環境は、自分でつくると60万〜100万円くらいするし、(カラーフィルムプリント環境は100万円超えね。)アナログandデジタル併用作戦で、フィルムスキャナーでフィルムスキャンしてその先デジタル処理で、、、というのも時間かかる。(でも一度やってみ。楽しいよ。)

プリントする時に、色々調整してオリジナルプリントというものを仕上げるのです。

 

今の世の中の

フィルム風写真

 

 

は、

 

 

フィルムを使用したオリジナルプリント風

 

と、表現を変えて欲しい。。。

 

 

このオリジナルプリント調整の部分は、アリ◎な作業です。 

 

 

 

フィルム写真をプリントの時に調整した写真は

すっごい綺麗!!

(もちろん、調整しなくても一発で、いわゆるフィルムプリント風ってのが出てる写真もあるけどさ。)けど、デジタルもパソコン環境も豊かになった今、フィルム風写真は、フィルムカメラ撮影の基本を理解すれば、デジタルカメラ写真からでも、本当にフィルム風写真にかなり近づけることができる。

ただ、まずは基本からやるべきだと思うけど、そこを伝えるにも、こちらもハードル高い分野になってきた世の中の事情。

 

フィルムは、フィルムらしい効果を狙うと

今流行りのフィルム風写真は撮れるけど、

そのテクニックや基礎知識、また、オリジナルプリントの仕組みを知らないと、本当のフィルム風写真にはならないという現実が若干数の方々ににそろそろ分かってもらえたかと思う。

普通に撮ってそのままプリントしただけでは、そのままの普通なんです。

(そもそも普通って何?ってところはあるけど…)

 

フィルム撮影のかっこいいところは、

仕事に置いては、フィルム撮影案件であり、

最近のデジタルカメラ撮影の流れとは全く違う。

 

フィルムだから割り切れたり、

決めきれたり、尋常じゃない用意や魂こめて撮影して、

限られた枚数の中で、クライアントにこれでOK!とGOサイン頂く爽やかさと、ピリピリ感が魅力なのです。

フィルム撮影案件は本当に面白く、

その世界でしかない空気感や、病みつきになるところがあるのは間違いない。

 

ただ、フィルム詰めて撮ってノーマルプリント発注しただけでは

理想のフィルム写真のイメージからかけ離れていてがっかりした人もいるかもしれないので、諦めないでね。、、、と、言いたいだけ。

(ほんとうにばっちりな狙いどおりの写真撮れていてアガリも予想ついてる方はノーマルプリントでOK👌)

 

具体的に、つまらない結果に終わったフィルムや写真をどう活かすかと言うと、

もう一度、細かくプリント指示できるプロラボに、1段明るくまたは暗くプリントして下さいという指示や、わかりやすいラボでいうと、コントラスト弱めて青みをましてプリント依頼するとか、色々あります。

フィルムをスキャナーでスキャンしてPhotoshopで補正してみたり、いろいろ方法はあるので、

がっかりのまま終わらず、その先もあることを知ってほしい。

フィルムさえ手元にあれば、まだまだ無限の可能性はあるんだよ。

ダメなフィルムは本当に救いようのないダメダメちゃんかもしれないけどさ。

 

あんまり言うと、うるさい昔のおばさんになるので、控え目にいうけれど、、、

 

一度フィルムカメラやるときめたらとことんやれ。

そして、適性露出で撮れるようになる実力つけてから、ハズれた写真撮ったり、テクニックを身につける覚悟をもってね。

わからない部分はカトミに聞いて。

なーんだ。。。って、それだけでつまらなくなったり飽きたりせずに、

その先まで、フィルムカメラでの撮影テクニックと仕事の進め方を身につけて、自分のものにして欲しい。